所在地:秋田県秋田市大町6-2-35 創業:1852年 代表銘柄:新政 Aramasa
蔵を訪れて驚くのは、造り手の多さと若手のスタッフ。 「あれだけの苦労をして大事に育てたお米なんだから、きちんと個性を表現したい。」「でも最新の醸造機器を使用すると品質が均一化してしまってなんだか同じような味わいになってしまう。」そこで始めたのが、なんと機械の排除! それでも、経験値やお酒の管理レベルが低いと、オフフレーバーが出て個性の表現どころではなくなってしまいます。経験豊かな先輩達と若手の連携が要。そのほか、木桶での発酵もテロワールの表現として重要視しています。
2016年からここ「鵜養(うやしない)」地区で米造りを始め、2020年からは全量無農薬栽培に移行。地元の方々との人間関係を含めると、ここまでの道のりは想像を絶するほど大変だったはずです。 無農薬の田んぼが点々としておらず、こんなにまとまっているのも珍しいのでは?これだけの時間を費やして、地元のお米の大切さを表現したいという心が感じられます。 農業に時間を費やし、効率化を狙うのではなくあえて人を増やした醸造は、土地を大切にし、きちんと表現出来る大きさに合わせたいわば新政酒造の「創作」活動。一口飲めば、この背景を感じていただけると思います。