所在地:山形県天童市一日町1-4-6創業:1892年代表銘柄:出羽桜 Dewazakura
山形県といえば「吟醸酒」と言われるようになったのは、出羽桜酒造の功績。近年では出羽燦々や出羽の里、つや姫など、山形県産の米を積極的に使用し、山形のお米を山形の酵母で醸す「GI山形」が浸透。1997年には、日本の食文化を代表する吟醸酒の素晴らしさを日本だけでなく海外の方々にも知っていただきたいと考え、海外輸出をスタートしました。ワインのテロワールのように、日本酒で山形の地域特性をしっかりと表現しており、海外でも「出羽桜」は人気を博しています。
明治25年に初代仲野清次郎が分家し、酒蔵として創業。以来、積み重ねてきた多くの経験と技術。天童市に本社工場、山形市内に山形工場と二つの醸造場を持っており、そこで出羽桜酒造では酒蔵の後継者を研修生として受け入れています。これまでに22人を迎え入れ、酒造りはもちろん、瓶詰めや、営業などの研修行ってきました。その歴史は古く、初代研修生である茨城の「霧筑波」を醸す浦里酒造店、浦里さんは昭和61年に研修を行っています。この取り組みのルーツは三代目の仲野清次郎さんが、過去に長野の銘醸蔵「真澄」に酒造りを教えてもらった経緯があるからだそう。日本酒業界を担う次世代が、ここ出羽桜酒造で切磋琢磨し、酒造りに励んでいます。