所在地:岐阜県飛騨市古川町壱之町7-7創業:1870年代表銘柄:W,蓬莱 Hourai
酒蔵がある飛騨市古川町は、岐阜県の最北端に位置し、標高3千mを越える北アルプス連峰や飛騨山脈などの山々に囲まれた古川盆地に位置。豊かな水源と森林に囲まれた、日本有数の豪雪地帯ならではの寒冷な気候の中、国の重要文化財に指定されている酒蔵で、長年にわたって美酒を醸し続けてきた老舗です。今ではお酒に吉本の漫才を365日聞かせるなど、ユニークな仕込みも行い、「日本で一番笑顔あふれる蔵」をテーマに開催する蔵まつりは、全国のお客様が2日で1万人以上蔵にやってくる大イベントとなっています。また世界40ヵ国ほどにも輸出を行い、日本の文化・伝統を守り、発信し続けています。
古くは豪雪地帯の飛騨では寒冷地向けの飯米「ひだみのり」が広く酒造りに使われてきました。ただ酒造好適米ではないため、1972年試験的に開発された心白の大きい「ひだほまれ」の劇的な使いやすさで、徐々に「ひだみのり」は姿を消しました。しかしその後、20~30の時を経た頃、ほかの酒造にて、当時の「ひだみのり」で醸された古酒がIWC(International Wine Challenge)で見事チャンピオンを獲得したのです。きらりと光る一筋の可能性を感じ、飛騨市のお米農家の岩塚さんにご協力いただき、二人三脚で復活させた幻の米。まだまだこれからが楽しみな酒米です。