所在地:宮崎県児湯郡木城町石河内656−17創業:1998年代表銘柄:山ねこ、山猿、山翡翠 Yamaneko, Yamazaru, Yamasemi
「中々」や「㐂六」で有名な黒木本店が1998年に建てた別蔵。より良い環境を求め、宮崎県高鍋町の山の中に建てられました。年間3000ミリもの雨が降る尾鈴山は地中を幾層も浸透する過程で豊富なミネラルを蓄え、山によって濾過され、磨かれた水はきわめて硬度の低い軟水です。尾鈴山蒸留所では川の上流、水源に近いところから水を引き、その水を仕込み水など蒸留酒造りのすべての工程に使用しています。
麹造りをする室や醪を造る桶はすべて木製を使用。中でも飫肥杉(おびすぎ)は江戸時代から船材として重宝されてきたように耐久性が高く、曲げやすいという特性を持つ宮崎県原産の杉。この飫肥杉を用いて嵩の深い桶をつくることで、微生物が活発に活動できる環境を整えることができるのです。この木製桶と職人のなせる手作業が、最先端技術を生かしながらも手づくりにしか出せない味と品質を表現しています。