所在地:熊本県球磨郡湯前町上里1873創業:1894年代表銘柄:豊永蔵 Toyonagakura
豊永酒造は明治27年に初代豊永鶴松が球磨郡湯前の地に創業しました。当時から自社田を持ち、自分たちで作った米で仕込んだ焼酎「都鶴」を発売。現在はこの創業の思いをより一層深め、有機食品の検査認証制度(有機JAS制度)が導入された平成13年には自社田とすべての契約農家がオーガニック認証を受け、持続可能な有機農業と焼酎造りに取り組んでいます。
「蒸し」とは、焼酎造りで一番大事な麹を造るために酒米を蒸すこと。直接蒸気で酒米を蒸すと、蒸気の水滴が下にたまり、麹米をダメにしてしまうので、豊永酒造では蒸しムラを防ぐために洗った米の下にダミー米を敷きます。原料処理の工程を日本酒蔵に一から学び忠実に守った結果、パラパラと捌けの良い、理想的な麹ができるようになりました。この蒸し方を焼酎蔵で採用しているところは珍しいと言います。