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【輸入元より】
イタリア北東部の州で、東はスロヴェニア、北はオーストリアに国境を接する。特にその東端部の丘陵地帯となるコッリオ、およびコッリ・オリエンターリ地区は「イタリアの現代白ワインの聖地」とさえ呼ばれる。コッリオ周辺の土壌は古代の海底に由来し、ポンカとよばれる泥灰土と砂岩が混じる柔らかな石灰質。この州は個性ある土着品種の宝庫でもあり、白はフリウラーノ、リボッラ・ジアッラ、ピコリット、ヴィトフスカ、赤はレフォスコ、スキオペッティーノなどが中でも重要。
フリウラーノはかつてトカイ・フリウラーノと呼ばれたが、DNA上はトカイとは全く無関係で、南仏のソーヴィニヨン・ヴェールがヴェネト経由で19世紀中期に持ち込まれたという説が現在は有力である。ちなみにコッリオの人々は1891年に「世界葡萄生産者会議・第1回」がゴリツィアで開かれた史実を誇る(第2回はブルゴーニュ)。「当時からここは偉大なワイン産地としてヨーロッパ中に認識されていたのだ」と彼らは主張する。
平均収穫量8.4hl/haという、世界的にも類のない低収穫を断行する生産者。この数字は、ブルゴーニュ特級の法定上限35hl/haや、ドメーヌ・ルロワの平均15hl/haさえ下回る。さらに驚くべきは、その収量ゆえの凝縮感とは裏腹な、飲み口の良さ。しっかりとした飲み応えなのに、全く身体に応えないクリアな余韻が、白にも赤にも通底する。自社瓶詰は1984年から。当時はメカニックだったエンツォ・ポントーニが父を手助けしていたが1990年、父の他界と共にワイン造りに専念。非常に控えめな人物で、社交を嫌い、ワインフェアや試飲会には一切出席せず、畑仕事に専念する。
畑は現在計22ha。樹齢は4年から70年まで幅広く、最古木はリボッラ・ジャッラとフリウラーノとなる。赤、白とも温度管理なしで発酵。葡萄の糖度が極めて高いため、赤は野生酵母では完全に発酵が終了せず、培養酵母を使用する。平均生産量は、最少のレフォスコが年600本、最多のメルローとソーヴィニヨンでも、各2000本限りである。
度数 | |
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ワイナリー | ミアーニ |
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産地 |