所在地:富山県富山市百塚134-3創業:1916年代表銘柄:羽根屋 Haneya
品評会用のお酒と市販されるお酒には造り方に大きな違いがあるのが一般的。そんな固定概念に疑問を感じ、醸造を見直したのが現在の蔵元・羽根敬喜(はね けいき)さん。羽根さんは東京の大手発酵メーカーに勤めたのち、実家の富美菊酒造を継ぐため富山に戻り、酒造りの世界に入られました。市販酒こそ美味しいものにと、「全ての酒を、大吟醸と同じ造りでつくる」ことを思い至ります。酒米の吸水作業はザルに小分けし秒刻みで細やかに吸水具合を調整する限定吸水法にするなど、非常に手間のかかる酒造りを行っているため、製造量を拡大することができず、少数限定品となっていますが、造り手が最高品質のお酒を生み出すために情熱を込めて、丁寧で、真摯な取り組みを日々進化させ続けています。
富美菊酒造では銘柄「富美菊」と2004年に全国市場向けの限定製造の特別酒「羽根屋」の2つのブランドを展開しています。日本酒の搾りの工程でも、タンクでできるお酒の中間部分に当たる、「中汲み(中取り)」という最良の部分のみを用いているのが「羽根屋」です。「羽根屋」はKURA MASTER(世界最大規模の日本酒コンクール)でプラチナ賞をはじめ、部門トップである審査員賞の栄誉にも複数回輝いており、その名の通り、世界に羽ばたく國酒となっています。