所在地:長野県塩尻市奈良井551-1 創業:2021年 代表銘柄:narai
1793年創業、長野県奈良井宿のシンボルとして酒造りを行ってきましたが、2012年に約200年の歴史に幕を閉じた「杉の森酒造」が、2021年「suginomori brewery」として再生されました。木曽の山々に囲まれた蔵は標高約940mに位置しており、これは日本一標高の高い蔵と言えます。両側にそびえる木曽の山々からは清らかで新鮮な水が湧き出ています。この驚くべき水質を誇る山の天然水と、地元安曇野産の最高級米を使用。奈良井宿の美しさを表現すべく、いたってシンプルな日本酒の原料「米と水」の質をとても重要視しています。
大型タンクで大量生産する酒蔵が多い中「suginomori brewery」では900リットルと1800リットルのタンクを使用し、入江氏の目が行き届く小規模の酒づくりを導入しています。生産できる本数は限られてしまいますが、1人の杜氏は丁寧な手作業かつ効率的に全行程に関わる方法に拘った結果、このようにミニマムで洗練された醸造環境ができあがりました。酒造りに用いる道具は、前蔵元以前より使用されてきた道具を再利用します。修理が必要であればひとつひとつ直し、新しい機材も導入しつつ、今と昔が融合した酒造りが行われております。「杉の森酒造」の200年以上の歴史に支えられながら、自然・農業・酒造りの持続可能な新たなサイクルを生み出します。これはまさに、伝統が生んだ最先端の酒造りです。