所在地:長野県上田市富士山上居守沢1960-13創業:2016年
長野県東御市にあるセイル・ザ・シップ・ヴィンヤード。 代表の田口航さんは、商社で働いた後、元々好きだったワインを造りたいと京都の天橋立ワイナリーに就職、その後千曲川ワインアカデミーでの勉強と、東御市にあるアルカンヴィーニュでのワイン作りを経て、長野県上田市でセイル・ザ・シップ・ヴィンヤードを立ち上げました。 田口さんは2018年にワインを初リリースしており、これまでは、2018年~2020年の間はアルカンヴィーニュで、2021年~2022年は長野県の南信にある南向醸造で醸造してきました。そして2023年に自社ワイナリーが完成予定です。
田口さんは、上田市の中でも特に良いカベルネ・ソーヴィニョンができるといわれている東山にも畑を持っています。 東山の畑は寒暖差がしっかりあり、風通りが良く、周りに遮るものがないため太陽に長時間照らされているという、ブドウ作りに最適な条件が揃った場所。 また、畑はなだらかな坂になっており、ここだけ見るとまるでブルゴーニュにいるような感覚になります。 まさに日本のグランクリュと言っても差し支えないほどの好立地で、周りのワイナリーの人々もつい、この畑を借りたいと言ってしまうほど。 この環境の良さと田口さんの丁寧な栽培により、見るからに良いワインになりそうな綺麗なブドウが育ちます。
田口さんが理想とするワインは一言で表すならば「優しいワイン」。 田口さんはドメーヌ・オヤマダの小山田さんからもワイン作りを学んだため、栽培は無農薬、醸造は、酸化防止剤不使用で醸造を行っており、農薬をあまり使わず、自然と共生しながら育てたブドウで、なるべく手を加えず見守るようにワインをつくっています。 そのため、谷口さんが醸造するワインは、温暖な場所で育ったことを感じさせる柔らかなブドウの果実味が特徴で、酸化防止剤を使用しないことでそれが削がれることなくワインに生かされています。 環境にやさしく、まるで出汁のようにじんわりと節々に染みわたるような「優しいワイン」を目指している谷口さん。 2023年には自社ワイナリーも完成するなど、今後の発展にますます目が離せません。