所在地:佐賀県小城市小城町岩蔵1520創業:1875年代表銘柄:七田 Shichida
天山酒造は、水車業をルーツに1861年に創業。歴史を重ねてきた「明治蔵及び大正蔵」「昭和蔵」「旧精米所立型水車及び水路」は、国の登録有形文化財として守りつつ、最新の設備も取り入れた蔵はどことなく厳かな雰囲気です。6代目蔵元 七田謙介さんはawa酒協会の理事もつとめ、世界に通用するawa酒(スパークリング日本酒)の開発にも力をいれており、酒屋万流をモットーにした個性を生かした酒造りを行います。各国の日本酒コンクールで例年多数の賞を獲得するなど国内外から高く評価され、世界市場における日本酒の普及に貢献。人気銘柄「七田」も謙介さんが21世紀の現代の食生活とともに輝くお酒であるようにと2001年に新たに立ち上げた特約店限定の純米酒です。原料の地元佐賀県産を中心とした酒米の旨味を最大限に引き出すため、2005年には生産農家と「山田錦」の勉強会などを行う「天山酒米栽培研究会」を立ち上げ、品質の向上にも勤しんでいます。
天山の中腹から湧き出る清冽な伏流水。酒蔵の前を流れる祇園川は天山山系の水を集める清流で全国有数の源氏蛍の里。同じくこの伏流水が流れ落ちる「清水の滝」は名水百選にも選ばれており、天山酒造の酒造りにおいて欠かすことのできない“宝の水”。この水は鉄分が無く、カルシウムやマグネシウムなどミネラル分を多く含んだ中硬水。まさに酒造りに理想的な名水です。