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推薦者からのコメント

蔵元・生産者

商品情報
「権化」は、「健全な田んぼで健全に育てたお米をすべて使いたい」という想いから生まれた全く新しいお酒!
無農薬無施肥で苦労して栽培したお米の「米糠」まで使って醸された世界初となるどぶろくです。
味はとおの屋要のどぶろくの特徴でもある爽快な酸と綺麗な旨み、そして胡椒のようなスパイシーさが特徴。無駄にしたくないから米糠を使ったというだけでなく、きちんと味わいも米糠を使ったからこそできるものになっています。
※要冷蔵 発酵した際の自然な炭酸ガスが少量含まれています。開栓の際はご注意ください。自然栽培したお米からできるクリーンではつらつとした味が魅力の「とおの屋要」のどぶろく。
20年前から健全な田んぼ作りを目指して農薬も肥料も使わずに稲栽培をしていた「とおの屋要」の佐々木要太郎さんは、せっかく健全に育てたお米を、捨てることなく全て使ってお酒を造りたいとずっと考えていました。
構想自体は5年前からあったそうですが、なかなか美味しいものができず、沢山の試行錯誤を重ねて今回ようやく米糠を使ったお酒がリリースされることになりました。
米糠は米の中でも一番栄養素が多い部分で、肥料を使った場合米糠にその栄養素がいくためいわゆる糠の脂臭さが出たりするのですが、無肥料で栽培している佐々木さんのお米の米糠は、過剰な栄養素がなく香りも一般的なものとは異なります。
今回ご紹介する米糠を使ったどぶろく「権化」は、驚くことになんとグレープフルーツの香り!
今までリリースされていたとおの屋要のどぶろくも爽やかさはあったのですが、このグレープフルーツの香りは今回の米糠を使ったものにしかありません。
健全に育てたお米の米糠の香りは実はとてもフルーティーで、以前佐々木さんが造っていた玄米のお酒もまるでブドウのナイアガラのような香りがありました。(玄米のお酒は今は造っていません)
ここに行きつくまでには、単に米糠を加えればいいだけではなく、20年ずっと無農薬無肥料で、あらゆる微生物を活かした田んぼ作りをすることが必要で、佐々木さんも20年経ってようやくこのお酒が造れるようになったとおっしゃっていました。
【佐々木 要太郎氏 プロフィール】
1981年岩手県遠野市生まれ。盛岡大付属高校を卒業後、四代目として父とともに「民宿とおの」を経営。
2002年より久しく絶えていた在来米「遠野一号」を復活させ、無農薬無肥料の米づくりをスタートさせる。
2004年、遠野市が「どぶろく特区」を申請したのに合わせ、どぶろく造りをスタート。
2011年、民宿の別棟として1日1組限定の和のオーベルジュ「とおの屋 要」を立ち上げ、発酵料理を提供し始める。
いつしかその独特の料理スタイルと世界観から「遠野キュイジーヌ」と呼ばれるようになる。一般客のみならず国内外のシェフ、ソムリエ、蔵元などが訪れ予約の取れない宿に。
【新しい日本のお酒の世界】
みんながそれとなく言っている日本酒という言葉。一言に日本酒と言っても、実はきちんとした定義があります。
日本酒:「米」「米麹」「水」を原料とし、それを濾したもの。これは、「酒税法」で定められています。
そのため、この条件下でお酒を造るためには「清酒免許」の発行が必要となります。しかしながら清酒免許は新規立ち上げ蔵には許可されない、というものが現状です。
では、新規立ち上げた蔵元がどのようにして日本酒を造るのか、、、
1つは「免許移転」という方法があります。
これは、「休眠中」の蔵元を買い取り免許を移転させる方法。昨今の新規蔵元「上川大雪」「日日醸造」などがこの手法で日本酒を造っています。
もう1つは「その他醸造酒」という免許を取得して日本酒に近いお酒を造るという事です。この「その他醸造酒」という免許は新規立ち上げの醸造所においても免許が発行されます。
その他醸造酒とは、日本酒の規定に近いのですが、プラスアルファの要素をもろみに入れる事が必要となります。
その他醸造酒:「米」「米麹」「水」+「副原料」これがその他醸造酒の規定となります。
これは、ある種「清酒」と縛られたルールの中でしか醸造出来なかったお酒にあらゆる可能性を広げる製造免許として、昨今の若手が工夫しながらこの免許を活用してお酒を造っています。
そんな中、昔から「その他醸造酒」として人気のお酒があります。
それが、どぶろく。
どぶろくとは、日本酒同様の原料でお酒を造り、「濾さない」お酒としてリリースされます。
このため、「もろみ酒」とも呼ばれたりするお酒がこのどぶろくとなります。
歴史を紐解けば、家庭でも造られた歴史があるどぶろくですが、今では家庭での製造は禁止されています。
そんなどぶろくですが、実は「どぶろく特区」というものがあり、酒税法の特例により特別に酒類の製造・販売が認められた地域があります。
今回お話したい、民宿 とおの屋 要は「岩手県 遠野」にあり、どぶろく特区に該当します。
民宿とおの屋 要が造るどぶろくは、今までのどぶろくとは一線異なり、農薬や肥料を使わず自然栽培で育てたお米でどぶろくを造るなど、お酒造りだけではなく「米農家」としてのお米作りにもこだわりがあります。
民宿とおの屋 要さんのオーナー、佐々木さんにお話をお伺いすると、まずは土作りの話からスタートするのが、ここの特徴です。
無農薬・無施肥でお米を造ることは並大抵の事ではありません。土、環境、気候、風土、稲、色々な条件が揃わないとナシ得ることは難しいお米作りとなります。慣行栽培とは比較にならない苦労がそこにはあります。
そんなこだわり抜いたお米から造られるどぶろくは、味わいだけではなく、ストーリー性もあり、ファンがとても多くいるどぶろくとなっています。
苦労の末、出来上がったお米から造られるどぶろくですが、実は「お米」しか使用しません。
これは、当然と言えば当然の事ですが。。。
しかし、とおの屋 要のオーナー 佐々木さんは一生懸命造ったお米のすべてを味わって欲しい、体感して欲しいと、米を磨いた「糠」を使用したお酒を手掛ける事になります。
玄米の状態では「菌」の力で溶かすことができないほど果皮は硬いのがお米というものです。
そのため、どうしても一部削る必要があります。お米のすべてを味わって欲しい佐々木さんからすると残念でしかありません。
その削られた「糠」を使用したお酒こそ、今回紹介したい「権化」シリーズです。
ですが、、、糠も米なので、冒頭に記載したように「米」「米麹」「水」のみでお酒を造り、濾した場合は清酒に該当するのです。
そのため佐々木さんは、この米糠を使用したお酒を考案したときから税務署に確認と申請を出されました。
内容としては、「その他醸造酒」として今回考案したお酒を造って良いのか?とのこと。
製造計画の段階では、税務署の方も米糠を使用したお酒は「その他醸造酒」で良いと許可を出し、正式に佐々木さん自身製造をスタートされました。
完全発酵させることが、佐々木さんのお酒造りのポリシーでもありますから、、、糠を使用した事で更に発酵はゆっくりで最長もろみ日数が190日を超えるもろみもありました。
そこまで一生懸命にもろみを生育させ、アルコール発酵させたお酒を1年越しに「いざ!搾ろう」としたとき、突然税務署から一本の電話が入りました。
「今回のお酒は糠を使用しているものの、米と米麹、水を使用し濾すのだから、清酒に該当すると。あなたの所有免許ではこのお酒を搾ることは認められないと。」
1年前には製造許可した事を今更ながらに、平気な顔をして覆して来たのです。
佐々木さんは怒り心頭です。話を聞いたこちらまでもが怒り心頭です。
ちなみに、「その他醸造酒」には副原料の割合規定がありません。
そう言う意味で、抜け穴を指摘して来たのでしょうか。。。真意は定かではありません。
佐々木さんが1年以上かけて準備し、もろみの発酵も終わったお酒をこのままタンクの中に眠らせてしまうのか。
国の権力にただただ従うしか無いのか。。。
不屈の闘志を抱く佐々木さんはここで立ち上がり、税務署と戦います。
論点はいくつかありますが、1つに1年前に既に許可したことを今更、取り消せるのか?そんな事を国が行っても良いのか?
結果として、「その他醸造酒」として認めるために米糠の使用割合を何%以上使用すれば「その他醸造酒」として認めるという法律を佐々木さん自身が認可させる形で決着が付きました。
その他醸造酒に新たな法律を佐々木さんが生み出した形となります。
この事で、今後米糠を使用した造り手が色々登場することになるのでは無いでしょうか。。。??
きっと清酒免許では、起き得なかった壮大なドラマ劇の末誕生したお酒です。
是非、ご賞味ください。
精米歩合 | |
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蔵元 | nondo |
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