所在地:秋田県男鹿市船川港船川新浜町1-21創業:2021年
「稲とアガベ」は秋田県男鹿市で2021年の秋に創業したクラフトサケ醸造所です。 「クラフトサケ」とは、日本酒の製造技術をベースとしたお酒、または、そこに副原料を入れることで新しい味わいを目指した新ジャンルのお酒のことです。現在の日本では、日本酒をつくるための免許の新規獲得が原則として認められていないため、新しい醸造所は日本酒をつくることができませんでした。しかし、2020年の法改正により、海外輸出向けという条件のもと免許発行が許可されたことをきっかけに、今では多くの造り手がこのジャンルで事業の立ち上げを行っています。稲とアガペもそのうちの一つ。「男鹿の風土を醸す」ことを理念に、日々お酒を造っています。
代表の岡住修兵さんは、もともと福岡の出身でしたが、秋田にある酒造会社で働くことをきっかけに秋田県に移住してきました。 それ以来、秋田の方々に支えられ、人生が豊かになったという岡住さんは「このご恩を秋田に返したい」と思い、この地で起業することに。男鹿には大きな産業がなく、また人口減少も急速に進んでいるため、穏やかながらもいつかは無くなってしまう恐れがあります。しかし、男鹿には他の地域ではない独自に発達した文化があり、そして食の魅力にもあふれている素晴らしい街です。
「男鹿の風土を醸す」理念には、ふたつの意味があります。ひとつは、男鹿の風土をそのまま瓶に詰め込んだようなお酒造りです。地域の方々との交流を通して、男鹿という土地を理解することで実現していきます。そしてもうひとつは、お酒造りにとどまらず、多くの人々がワクワクするような事業を創出し続け、それにより人々の交流が促され、未来に向けてこの土地を豊かにすること。人々のコミュニケーションを創出することも、「男鹿の風土を醸す」ことに欠かせません。
「クラフトサケ「稲とアガペ」はまさに挑戦酒。今までの日本酒の概念を覆し、新しい日本酒の世界へ踏み出せる一本がきっと見つかります。