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橘花ジン │大和蒸留所
大和蒸留所 Yamato jyoryujyo
所在地:奈良県御所市西久保本町1137
創業:2017年
代表銘柄:橘花ジン Kikka gin
日本酒蔵が立ち上げた、大和発の蒸留所
クラフトジンに注目が集まる中、ひときわ存在感を放つのが「橘花ジン」。
白磁の瓶にあしらわれた大和橘は、凛としていてまるで大和撫子を思わせる美しさがあります。
このジンを造っているのは、奈良県にある大和蒸留所です。奈良は歴史的に薬草・漢方文化が根付いており、そこに元来薬として用いられていた歴史を持つジンがお互いに惹かれ合うのには、なんの違和感もありません。
そのような背景の中、大和蒸留所は実は、奈良にある「風の森」で有名な油長酒造によって設立されました。
日本酒蔵でありながら、クラフトジン製造に至るまでどのような出会いがあったのでしょうか。
日本一のバーテンダーと蔵人の出会いが始めた、橘花の物語
「橘花ジン」が誕生するにあたり、きっかけとなった人物がいます。
その人物とは、渡邉 匠さんです。渡邊さんは、奈良県櫻井市にあるザ・セイリングバーのバーテンダーえう務めており、2010 ディアジオワールドクラス日本大会優勝/世界大会9位、2013 カサノブレカクテルコンペティション日本大会優勝、2013 アブソリュートカクテルコンペティション日本大会優勝という輝かしい経歴を持っており、
関西地区から世界へと多くのバーテンダーが輩出されるきっかけをつくった先駆者といえる存在です。
そんな渡邊さんと、当時ジンに興味があった油長酒造さんの蔵人で現大和蒸留所の製造責任者である板床直輝氏さんがお互いに出会ったことで、橘花ジン誕生の物語が始まりました。
生薬の宝庫、奈良・大和から世界へ発信するジャパニーズ・クラフトジン
油長酒造は300年の歴史を持つ酒蔵であり、ずっと日本酒をつくってきた身としてはジンの世界に踏み出すのにはかなり大きな不安があったといいます。
しかし、不安よりもジンへの興味のほうが大きく膨らみ、渡邊さんが背中を押してくれたこと、一緒にやろうと言ってくれたスタッフがいたこと、そして奈良が既に世界へカクテル文化を発信している場所であれば、奈良のジンが受け入れられるんじゃないかという期待があったからこそジンの世界に踏み出すこととなりました。
また、大和当帰に出会ったことも欠かせない要因の一つです。
大和当帰とは、主にボタニカルとして使用しており、古くは17世紀中期頃から奈良県の方で栽培が始まり、根は生薬「当帰(とうき)」として、滋養強壮、鎮痛、補血を目的に、現在でも婦人病薬などに多用されている薬草のことです。
ジンはそもそも薬用に飲まれていましたし、くジンに使われるボタニカルと共通点もあったため橘花ジンには大和当帰を使うことに。
歴史的に薬草文化が根付いていた奈良県で、昔から栽培されていた大和当帰を使う。こうして自然に大和蒸留所のコンセプトが形成されていきました。
さらに、準絶滅危惧種の大和橘を復活・普及活動をされていた城さんに出会い、かつ油長酒造の山本家の家紋でもあった大和橘をトレードマークとしました。
まるで橘花ジンが誕生することが約束されていたかのような数々の巡りあわせにより、日本酒蔵発のジンがつくられたのです。
飲む香水とも呼ばれるジンですが、この橘花ジンでは大和当帰の香りを引き出すべく、アルコール度数は59度に設定されています。加えて、日本の単式蒸留米焼酎をベースにして独自の配合・蒸留のもと造られています。
生命力あふれる奈良のテロワールを丸ごと噛みしめるかのような味わいと、大和当帰の華やかな香りが広がるクラフトジンです。
奈良・大和という生薬の宝庫が生むクラフトジンをぜひお楽しみください。
橘花ジン │大和蒸留所
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