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商品情報
無農薬/無施肥/生もと/木桶/酵母無添加
日本酒における「ナチュール」を連想させるキーワードがここ最近目立つようになりました。
何を持って「ナチュール」と言うのか?
その定義は残念ながら明確ではありません。
その中でも自然界に存在する菌を活用しての日本酒造りが一つ、ナチュールとしての定義として位置づけできるかもしれません。
また、使用するお米に関しても、人為的介入を極力抑え、稲本来が持つ力だけで稲穂に実を付けたお米もナチュールの定義として一つ言えるのではないでしょうか。
製法のお話をすると、生もとや木桶がもつ自然界に潜む菌を活用する製法。
例えば、天然の乳酸菌を如何に活用してお酒の腐敗を防ぎつつ、どのように発酵させて行くのか。
木桶に付くお酒造りに有用な菌が如何にお酒に良い味わいを与えるのか。
このあたりは一つの指標になると考えられます。
この目に見えない菌の世界だけが持つ特別な空間。
人間の力はほぼ見守ることのみです。
この世界から生み出されるお酒は、同じ世界観を持つお酒を知ることで価値が分かります。
お米においても、大量生産、安定収量を目論見開発された農薬と肥料。
少なからず、日本酒においても旨味や甘味、味わいのボリュームなどに影響を及ぼします。
全てが悪影響では無いものの、極力農薬と肥料を使わない「有機農法」も目立つようになりました。
これもまたナチュールを語る上での一つの指標になり得ます。
日本酒に添加物を入れて美味しく飲まれていた時代からと時が流れ、昨今ではお酒の味わいだけではなく、どのような過程で生まれたお酒なのか?
そのお酒ごとのビハインドストーリーをもとにセレクトするのも、素敵な酒呑みです。
そんな中今回は、味わいだけではなく、お米のストーリー、菌のストーリーを体感し、五感で楽しんで頂く、そんなお酒をセレクトいたしました。
●無農薬/無施肥/無肥料/生もと/木桶/酵母無添加 で醸造した
「産土 2023 穂増 六農醸」
●蔵付き酵母/木桶/生もと/有機農法 で醸造した
「仙禽 グリーンナチュール」
●無農薬/無施肥/生もと で醸造した
「KINO/帰農 2022BY」
日本酒をナチュールとして位置づけするにはまだまだ味わいと共にその過程が紐づかないと認知されにくい世界観かもしれません。
難しく考えず、新しい日本酒の見方、選び方を感じて頂けましたら幸いです。
とても貴重な飲み比べでございますので、ぜひこの機会にお楽しみください!
今回お届けするお酒はこちら
NO
01
生産者
三重県/元坂酒造
酒 米
伊勢錦
「全ての産業は農に帰する」というコンセプトのもと誕生したブランド「KINO/帰農」。 三重県多気町相鹿瀬(おうかせ)地区の自社田で、無農薬・無施肥栽培された「伊勢錦」を使用しています。
田んぼ1反辺りわずか2俵(120キロ)しか取れないそうで、この無農薬・無施肥で取り組んでいる面積はわずか1町しかありません。 この玄米で約1200キロしか取れないお米を65%精米することで、出来上がったお酒もわずか。
素朴で身体に染み込んでくるような自然な味わいが特徴です。元坂酒造にしかできない酒造りが表現されたこの貴重な作品をぜひお楽しみください!
NO
02
生産者
栃木県/せんきん
酒 米
亀ノ尾
栃木県さくら市に蔵を構え、蔵の地下水と同じ水脈上に限定して作付けされたお米のみを原料米とする「ドメーヌ・さくら」を掲げ、純粋でナチュラルな酒造りでファンを魅了する「せんきん」。
中でも、無農薬米、生もと造り、そして酵母を添加しない「蔵付き酵母」の造りで醸す「仙禽ナチュール」はまさに蔵の哲学が現れており多くのファンに愛されています。
テーマはまさに「日本酒のエコ」。 ナチュールの酒粕を再利用し、再発酵させる「副原料循環型スタイル」です。
また、注目すべきは原酒でアルコール度数が10%であるということ。 「自然」という大きなテーマをさらにアップデートさせた、まさに「新しい時代の日本酒」です!
NO
03
生産者
熊本県/花の香酒造
酒 米
穂増(熊本県菊池川流域産)
日本酒の価値を、土地の持つ土着の個性と可能性の中に見いだし「ここにしかない」最高の日本酒造りを目指す、花の香酒造の「産土(うぶすな)」。
こちらは、江戸時代の熊本在来種穂増(ほませ)を蔵の仕込み水と同水域の「菊池川地域」にて「無農薬」「無肥料」で栽培、「生もと」「木桶」「酵母無添加」で仕込んだ稀少な1本。
土地特有の大地の恩恵、自然の乳酸菌が導き醸すニュアンスが、まさに唯一無二のお酒です。